体重を増やしたいのに下痢体質で悩んでいませんか？下痢によって栄養の吸収がうまくいかないと、太りにくい体質になってしまいます。
しかし、あきらめることはありません。
この記事では、下痢体質でも太るために必要な知識や方法を解説します。
さらに、下痢と太りにくい体質の関係性についても詳しく解説するので、自分に合った方法で理想の体型を手に入れましょう。
1.下痢体質のままだと太るのが難しい理由
下痢体質の方は、消化管の働きが乱れて、栄養の吸収率が低下してしまいます。
つまり、食べたものがうまく吸収されず、エネルギー源として体に蓄積されにくいということです。
このため、太りたいと思っても、なかなか体重が増えず悩む方も多いです。
また、下痢によって失われるのは水分やミネラル、ビタミンなどの栄養素だけでなく、体に必要な善玉菌や酵素なども失われてしまいます。
これらの栄養素は、体内で代謝され、エネルギーに変わって脂肪として蓄積されます。
しかし、下痢によってこれらが失われることで、エネルギー源が不足して太ることが難しくなります。
また、下痢によって栄養吸収が低下するだけでなく、食欲が落ちたり、食べることに不安を感じたりする方もいます。
これによって、カロリーの摂取量が減ってしまうため、体重増加につながりにくくなります。
2.太ろうとしても下痢になってしまう原因
下痢になる原因は様々あります。
食べすぎや脂質過多、乳糖不耐性、過敏性腸症候群など、その原因は人それぞれです。
しかし、どの原因によっても下痢になると、身体は水分や栄養素を失い、健康を害することがあります。
この章では、下痢の原因について、そのメカニズムや対策について解説していきます。
自分がどの原因によって下痢になっているのかを知り、適切な対策を行うことで、健康的な生活を送ることができます。
2-1.食べすぎ
食べ過ぎることは下痢の原因の1つです。
大量に食べることで、腸内に未消化の食べ物が残り、それが菌の繁殖を招き、下痢を引き起こす可能性があります。
また、高脂肪の食べ物を過剰に摂取すると、脂質が消化されずに腸内に滞留し、下痢を引き起こすこともあります。
さらに、急激に食事内容を変えることも下痢の原因になることがあります。
例えば、旅行先での食事や異国の料理など、食べ慣れていない食べ物を大量に摂取すると、腸内環境が変化し下痢を引き起こす可能性があります。
2-2.脂質過多
脂質過多の食べ物や料理には、以下のようなものがあります。
- 揚げ物：天ぷら、から揚げ、フライドチキンなど
- 油物：カレーライス、ラーメン、焼きそば、チャーハンなど
- 脂身の多い肉：豚バラ肉、牛タン、鴨肉など
- チーズやバターを多く使った料理：ピザ、グラタン、ハンバーグなど
- スナック菓子：ポテトチップス、チーズ菓子、揚げせんべいなど
これらの食べ物を摂り過ぎると、脂質過多になってしまい、下痢の原因となります。
特に、揚げ物や油物は消化に時間がかかり、胃腸を刺激するため、脂質過多だけでなく、胃もたれや吐き気の原因にもなります。
また、脂身の多い肉は脂質だけでなく、たんぱく質の摂取も多くなります。
そのため、胃腸に負担がかかり、下痢を引き起こす可能性が高くなります。
2-3.乳糖不耐性
乳糖不耐性は、乳製品を摂取した際に乳糖を分解するために必要な酵素であるラクトースを十分に作れないことによって引き起こされます。
この場合、乳糖が小腸にとどまり、大腸で菌によって発酵され、水分を吸収することにより下痢が起こります。
乳糖不耐性の人は、以下のような食べ物や飲み物によって下痢を引き起こす可能性があります。
- 牛乳やチーズ、アイスクリームなどの乳製品
- 菓子パンやクッキーなどの牛乳が使われている加工品
- ミルク入りのコーヒーや紅茶、ココアなど
乳糖不耐性の場合、乳製品を完全に避ける必要はありませんが、適量であれば問題ありません。
2-4.過敏性腸症候群
過敏性腸症候群（IBS）は、下痢や便秘、腹痛、腹部不快感などの症状を引き起こす慢性的な疾患です。
IBSは、ストレスや不規則な食生活、過敏性の腸など、複数の要因によって引き起こされると考えられています。
IBSの下痢型（IBS-D）では、下痢と腹痛が主な症状となります。
IBS-Dの原因には、以下の要因が関与しています。
- 食物アレルギーや食品不耐性
- 消化管の運動異常
- 腸内細菌叢の異常
- 精神的ストレスや不安、うつ病などの精神状態
IBS-Dの場合、食物選びや食事内容を工夫することで改善する場合もありますが、症状が重い場合には、医師の診断と治療が必要です。
3.下痢体質の人でも太るためのポイントを解説
下痢体質の人は、食べ物の消化吸収が不十分で、栄養素が十分に吸収されないため、太ることが難しいと言われています。
しかし、下痢体質でも太るためのポイントがあります。
この章では、下痢体質の人でも太るために、消化酵素サプリの摂取や善玉菌を増やす発酵食品など、具体的な方法を解説します。
これらの方法を取り入れることで、下痢体質でも健康的な体重増加が期待できます。
3-1.消化酵素サプリを取り入れて消化吸収を効率的に行う
下痢体質の人は、消化吸収がうまくできないために、栄養素を摂取しにくく、また、脂肪が排出されやすい傾向があります。
そのため、消化吸収を効率的に行うための方法が必要になってきます。
消化酵素サプリを取り入れることで、胃腸の負担を軽減し、消化吸収を促進することができます。
消化酵素サプリには、脂肪、タンパク質、炭水化物などの消化を助ける酵素が含まれており、食事と一緒に摂取することで、食事の栄養素を効率的に摂取することができます。
消化酵素サプリを取り入れた人の口コミでは、食事の後の胃もたれや膨満感が減り、下痢の頻度が減ったという意見があります。
また、消化酵素サプリを取り入れたことで、食べる量が増えたにもかかわらず、苦しくなくなったという声もあります。
3-2.善玉菌を増やす発酵食品を積極的に取り入れる
善玉菌を増やすことで、腸内環境を整え、免疫力や消化吸収力の向上、肥満予防効果が期待されます。
以下に、善玉菌を増やす発酵食品とその効果について説明します。
- ヨーグルト：乳酸菌を含む発酵食品で、腸内の善玉菌を増やすことで免疫力や消化吸収力の向上につながります。
- 納豆：ビフィズス菌を含む発酵食品で、善玉菌を増やすことで便秘改善や肥満予防効果が期待できます。
- みそ：乳酸菌や酵母菌を含む発酵食品で、腸内環境を整えることで免疫力向上につながります。
- キムチ：乳酸菌を含む発酵食品で、腸内環境を整えることで消化吸収力の向上や腸内環境改善につながります。
- 麹菌を含む食品：麹菌は、腸内環境を整える効果があり、米麹、麦麹、きな粉、甘酒などを摂取することで、善玉菌を増やすことができます。
これらの発酵食品を積極的に摂取することで、善玉菌を増やし、腸内環境を整えることができます。
ただし、下痢が続いている場合は、過剰な発酵食品の摂取は逆効果になる場合もあるため、適量を守って摂取するようにしましょう。
まとめ
- 下痢体質でも太ることはできるが、食生活や体調管理に注意が必要
- 運動量が多い場合は食事量を増やすことが重要
- 消化酵素サプリメントや善玉菌を増やす発酵食品の摂取が有効
- 脂肪分が多すぎる食事や繊維不足の食事は下痢を引き起こすので避ける
- 乳糖不耐性や過敏性腸症候群など、下痢を引き起こす疾患がある場合は専門医に相談する
下痢体質でも太るためには、バランスの取れた食生活を心掛けることが重要です。
適切な食事量や消化酵素サプリメント、善玉菌を増やす発酵食品の摂取が役立ちます。
また、下痢を引き起こす原因となる食事や疾患に注意し、専門医に相談することも大切です。
